ご挨拶

拝啓

2027年3月13日から9日まで京都で開催されるThe 21st Congress of the International Pediatric Nephrology Association (IPNA Congress 2027) に皆様を迎えすることを大変嬉しく思います。日本小児腎臓病学会はIPNAの創設メンバーの一つであり、他の6つのregional societyとの連携を深めながら、小児腎臓病領域の臨床研究や基礎研究の発展に貢献してきました。1986年に東京で開催されたThe 7th IPNA Congressは、その重要な契機となりました。当時、私は神戸大学医学研究科の大学院生としてこの大会に参加しましたが、私を含め多くの日本の若手小児腎臓病専門医にとって、その後の教育・研究・臨床活動への熱意を高める非常に豊かな経験となりました。

東京で開催されたThe 7th IPNA Congressから41年後の2027年に、わが国で2回目となるIPNA Congressを京都で開催できることを非常に光栄に存じます。京都は伝統と革新が融合した都市であり、IPNA Congress 2027のテーマである「小児腎臓病学における伝統と革新の架け橋」にふさわしい場所です。また、優れた学術、文化遺産、そして温かいおもてなしを理想的なバランスで提供できる世界で最も人気のある都市のひとつでもあります。IPNA Congress 2027では、 国内外からの参加者との科学的な交流だけでなく、京都の持つ伝統的な日本文化を通じて、個人的な交流も深めていただけると確信しています。

IPNA Congress 2027は、AI通訳ツール等を用いて、言葉の壁を越えて海外の研究者と交流を深めることができる環境を提供し、腎臓病に苦しむ世界中の子供たちのための国際共同研究につながるような学会となることを目指しています。

2027年に京都で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

敬具

President, IPNA Congress 2027 in Kyoto
兵庫県立神戸こども病院院長
飯島 一誠